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2012年11月28日水曜日

KORG MicroX

SUB TITLE IMAGE DAW / DTM においてホストアプリとのシームレスな環境を提供することは最近のシンセサイザーでは当たり前になってきました。
24/192時代もすぐ到来しそうな気もしますが完熟しつつある16/44のPCM音源はとても使いやすくなりました。

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メーカー :
 KORG
カテゴリ :
 KORG シンセサイザー
カテゴリ :
 コルグ・ミュージアム
商品紹介 :
 MicroX
どうにもラック音源というのは自分の性格に合わない様で、メモリー増設で 2,000 を超えるプリセット数の Orbit-3 の出番は少なく、Poly Evolver Rack にいたってはそのコントロールのためだけに Evolver Keyboad を買う始末です。

インスピレーションとかではなく、やはり視覚的にある程度の情報が見れてグリグリできることが自分の楽曲製作には不可欠ですが、視覚的に優位なソフトシンセをメイン使用する気になれず、気分的にこじんまりやりたいときなどは X->STATION 25 にソフトシンセという形で作曲を楽しんだりしています。

PCM サンプル容量 4GB 以上などのソフトシンセもあり、そのレスポンスの良さと音質の良さには驚くばかりの最近ですが、その驚きが楽曲製作の意欲につながるかどうかはまた別問題ですね。

KORG MicroX

それでも PCM 系サウンドを使いたいときはどうするか?ということで素直に PCM シンセを買うことにしました。それにもとめるサウンドは PCM ならではのリアルだけど楽曲になじみやすそうな PAD、ストリングス、EP、金物くらいのものですので、どちらかというと即戦力のライブ向けシンセっぽいのがいいのかなと物色していて、小型であることと、安いこと、そしてなるだけ新機種であること(PCM ですし)ということで、Roland Sonic Cell との比較でしたが、安いことと鍵盤が付いてるということで今回は MicroX を購入することになりました。

仕様としては 64MB の PCM サンプルで 640 プログラムです。その辺はコストパフォーマンスで考えると後からエキパン拡張 ROM を追加することもできる Sonic Cell の圧勝ですが、鍵盤シンセ好きという感情で相殺しました(笑)

音源部は廉価版ライブキーボードの X50 シリーズと同じようで、Micro X のために新規 PCM を追加とカタログでは謳っていますが確認はしていません。価格といい、配色とデザインセンスは普通としてもプラスチック多用で鍵盤も 10 分弾くと指が疲れるバネ鍵盤ですから、どうみても DTM 入門機というコンセプトのようです。

文句だらけのような気がしますが、それらのことは購入前に十分検討済みでした。
要は欲しい音がどのくらいの最大公約数でそのシンセに入っているかが大事で、あとは妥協無きではなく、妥協できる音質であることです。

KORG MicroX そのあたりは、比較的新しい製品らしく、64MB のメモリーの中に十分すぎるほど品質が高いサウンドを盛り込んできたと思います。鍵盤のことは触れないでその他のスイッチやノブの反応は良好で、起動まで 1 分は待つのでは!みたいな某シンセとは違い、電源入れてすぐ使えて何かをいじればサクサクと液晶表示が切り替わっていく軽快さからとても良いシンセだと思います。

PCM シンセに求めるものが私と同じような考え方の方ならお分かりと思いますが、メインの VA を補間していくという考えではこのコンパクトさも重要です。そのコンパクトさ故に、シンセサイザーの基本である本体での音作りが犠牲になっているのですが、ここまで割り切られた筐体では逆に全く触る気になれません。

MIDI接続ミキサー出力というスタイルですのであまりパソコンとの連携は試していませんが、エデイターがVST プラグインとしてもスタンドアローンとしても使える管理と音色エディットが行える専用ソフトウェアが付属しています。接続はもちろん USB です。

KORG MicroX

ウィンドウの大きさから想像すれば、今後の高級機にはこういうエディター的インターフェイスソフトウェアがシンセの液晶に装着されていくのでしょうか。KORG はタッチパネル液晶を早い段階から導入していましたが、そういうノウハウの蓄積がこういうところにも生かされているのでしょう。このエディターは"演奏"や"楽曲"制作の邪魔をしない良いソフトウェアです。

必要ないので残念とは思っていないのですが、USB-AUDIO には対応していません。USB-MIDI のみ対応です。それでも 2 音色を重ねるダブルモードで 31 音同時発音や、その仕組みがイマイチ分からないのですがインサート/マスターと最大 4 系統で使えるエフェクターに 2 つ同時に動かせるアルペジェーターも搭載と、音質に文句もないし、MicroX は想像以上に"使える、使いやすい"シンセサイザーでしょう。

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