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2013年1月6日日曜日

Vengeance Producer Suite Metrum Kick Synthesizer

関連リンク
Vengence sound :
 http://www.vengeance-sound.com/
「キックサウンドの好みは宗教」

曲の中でほとんど音程も変化することが無いキックサウンドですが、コダワリというか好みというか、なかなか思い描くサウンドを作れないままモヤモヤしてしまいます。

その原因は40Hzとか60Hzとかの極低域も出すけど音を“その音”と耳に決定付ける200Hz~2KHz付近の音が他の楽器に比べて音量が小さく、それらを聞かせるためにリリース部をコンプで持ち上げたりEQでいじると・・・

単音ではすごくカッコいいキックのはずがベーストラックと一緒に鳴らすだけで、

「こんなはずじゃ無かった(´・ω・`)」

となるからなんですね。

音域が被りやすいベースやリズム隊を調節したりと、理屈じゃわかっているけどなかなか上手くいきません。
一時は、これはきっと本物を使ってないからに違いない!とTR-909やアナログキック音源などに手を伸ばそうとしましたが、根本的な問題としてミキシングが下手だということに気づいてしまいました。

ならば、埋もれないキックを最初から出してくれる素敵なソフトシンセを探します。

見つけたのがコレ。
Vengeance Producer Suite Metrum Kick Synthesizer(英語サイト:http://www.vengeance-sound.com/)です。
Vengeance Producer Suite Metrum Kick Synthesizer

Vengence sound Vengence soundといえば、ハードシンセなどのサウンドパッチをリリースしていた会社ですが、かなり以前からサウンドライブラリやソフトシンセのサウンドパッチもリリースしており、そのカテゴリーはダンス・エレクトロ・テクノ・トランスと大まかに言えば“ソッチ系”です。

そして数年前から自社リリースのプラグインエフェクターやこのキック音源ソフトシンセサイザーであるMetrum Kick Synthesizerをリリスし始めました。

サウンドは個人的にはハマってしまうくらい秀逸で、なんといってもミックスするときに、ほぼそのまま使えちゃうという便利さです。

Vengeance Producer Suite Metrum Kick Synthesizer

基本的なサウンド構成は4つのシングルサウンドを重ねて1つのパッチを形成するのですが、Vengence soundらしくプリセットが本当に良くできていて、パッチを選んで、リリース部分を作っている曲に合わせたら、ミックス作業では曲に合わせてローエンドを合わせる感じで削るくらいのもので、ほぼそのままイケちゃいます。

Vengeance Producer Suite Metrum Kick Synthesizer 各シングルレイヤーのサウンドはピッチ(音程)とアンプ(音量)にそれぞれ独立したエンベロープがありますので、こだわる人は更に深く音をいじれるようになっていますが、キックシンセサイザーという事でフィルターやLFOは搭載されていません。
エフェクトも4つのレイヤーを合わせた1パッチに統合した状態で適用されるタイプです。

他のVengence sound作品でも共通ですが、いわゆるショーウィンドウ用の“見せる”サウンドパッチは少なく、エフェクトやリリースはすぐに楽曲制作に使えるように控え目に仕上げられています。 ただし、それでもそれぞれのパッチサウンドは抜けが良いのですぐに虜になってしまいます。

本体(199ドル)と同時購入で約1,000円以下でエキパン(拡張音源 現在追加10種)も買えてしまうので、私もつい、いくつか購入してしまいましたが、本体付属のみのプリセットサウンドで十分に満足できる量と数を最初から同梱されています。

本体のみだとポップスにも使えるやや一般的な、拡張の方は更にマニアックなサウンドが揃えられている感じです。

見るとポチりたくなる本家ムービーです。本家サイトにはその他にもエキパン+アーティストのムービーもいくつか用意されています。

Vengeance Producer Suite Metrum Kick Synthesizer 肝心の“音づくり”に関してはフィルターが無い(要らない)くらいで見慣れたアナログタイプのシンセサイザーと同じです。

一番触ることが多いであろう各レイヤーサウンドの音量バランスをいじるところが、画面右側の小さなノブで調節しなくてはいけなくて、これだけはストレスですが使えば使うほどプリセットを選択してアンプエンベロープのリリースとエフェクトをいじるくらいになります。
Metrum Kick SynthesizerはeLicenserによるライセンス認証方式です。 私自身はこのハードキーを未だに使っていますが、ハードディスクを利用したソフトeLicenserでもライセンスは使用できます。
iLokと並びeLicenserはDAW / DTMではメジャーなライセンス認証ですので導入は簡単です。

サイトのスペック部分にはVST2.4でのリリースとなっていますが、Windows版ではVST3形式のファイルも同梱されています(Mac版は購入時OS選択により未確認)。
サイドチェインがVSTの仕様として簡単に使えるのでVST3にて使用しています。ただし、VST3のウィンドウ拡大縮小は使えないようになっています。

自分で用意したWavなどによるキックサウンドの取り込みができなかったり、キック以外で使おうと思ってもそういう作りじゃないので、専用音源としては少し高価に感じるかもしれませんが、

迷ったらコレ(笑)

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