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2013年4月6日土曜日

Dm9 Records K4B4 USB-MIDI Controller

関連リンク
メーカー :
 Dm9 Records
商品紹介 :
 K4B4 USB-MIDI Controller
リビングに堂々とDTM / DAWシステムを配置しているわけではなく、自室でこじんまりとシンセサイザーや機材たちに囲まれている生活です。

更にパソコンの一番重要な使い道として私の場合は、デザイン関連の仕事をしているということでデスクの上にシンセサイザーをドーンと置くわけにはいきません。そうなると色々なモノがコンパクトであれば嬉しいわけです。

Contour Design ShuttleXpress 鍵盤は作曲時はRoland V-SYNTH GT Ver2.0(ブログ内リンク:http://d-monotone.blogspot.jp/2012/11/roland-v-synth-gt-version-20.html)なのですが、鍵盤であることをあまり必要としないリズムやその後の修正などではKORG micro KEY37に、ジョグシャトルのContour Design ShuttleXpress(ブログ内リンク:http://d-monotone.blogspot.jp/2012/12/contour-design-shuttlexpress.html)の2つでファイル名を付けるやプラグインを操作するなど以外はこなせます。

そしてそのソフトシンセのフィルターカットオフやLFOデプスなどを操作できる「コンパクトなMIDIコントローラー=ツマミ(ノブ)があればなぁ。」と長い事探していたのですが、とうとう発見しました。
Dm9 Records K4B4 USB-MIDI Controller
Dm9 Records Dm9 Records K4B4 USB-MIDI Controllerです。
いわゆる自作キットのMIDIコントローラーですが、サイトの説明ではコンパクトギターエフェクター程度の電子工作をしたことがある人なら大丈夫とあります。
学生の時にそんなことをやった記憶があるのですが、最近ではせいぜいTRSケーブルをはんだ付けする程度です。

サイトの方に組立て案内PDFなども用意されているので流し読みしてみると、

Dm9 Recordsサイト内ページ:http://www.dm9records.com/index.php/release/k2b2/
Dm9 Records K4B4 USB-MIDI Controller
多分、作れそうです。

そういうわけで早速、注文してみました。
ちなみに電子パーツイベントなどの会場で販売するときに在庫を揃えておられるので普段は、ある程度注文がまとまった時点で在庫を揃える体制で販売されています。
メールで注文して数日後、「注文がまとまったので在庫を揃えますがいかがですか?」との連絡がきたので正式注文しました。

数日後届いたパーツを広げてみました。
Dm9 Records K4B4 USB-MIDI Controller
Dm9 Records K4B4 USB-MIDI Controller 組立説明書(PDF)を見ながら、はんだ付けしていきます。
ちなみに、こういう電子工作でそれが得意な上司に昔に教えてもらったのは、

・下手で団子になってもいいから、パーツと基盤をよく温めてはんだを流し込んでしっかりとはんだ付けする。

です。
意外に上級者でもはんだ付けをきっちりとやったつもりで見た目も良いのにパーツと基盤が通電していなかったとか稀にあるそうです。
Dm9 Records K4B4 USB-MIDI Controller
そういうことで、しっかりとはんだ付けしていきます。
熱に弱い部品は少ないので前述通りコンパクトエフェクターを作ったことがある程度の腕前(しかも、大昔に。)で大丈夫そうです。

実は、いくつかの写真にあるように片方のツマミ側基盤を裏表間違えて作ってしまいました。
これはその後、作り直しました。

Dm9 Records K4B4 USB-MIDI Controller こちらはいわゆるトリガーボタンです。こちらは導線とスイッチをはんだ付けしてアクリルトップパネルにカチッとはめ込みます。

握力がハイパワーで打鍵が強い人はこのボタンをしっかりと支えるように手を加えたほうが良いかもとサイトの方に書かれてありますが、レーザーカットによるパネルの加工精度が良いために全くガタツキ等は感じられなくしっかりとした作りです。

各3つの基板の合体は6ピンのコネクター、ボタンは配線はねじ込みです。将来的にメンテする必要性は感じませんが掃除などで分解のときは簡単です。
Dm9 Records K4B4 USB-MIDI Controller
そんなわけで午後の3-4時間程度で完成です。
次はこのPIC(中にプログラムを仕込むチップ)へプログラムを書き込むのですが、方法はその後の改良等も考えられますのでここには書きませんが、非常に簡単です。Dm9 Recordsで確認してください。

Dm9 Recordsサイト内ページ:http://www.dm9records.com/index.php/release/k2b2/

Dm9 Recordsで配布しているプログラムのMIDIノートとMIDI CC情報は、
ボタン1 ボタン2 ボタン3 ボタン4 ツマミ1 ツマミ2 ツマミ3 ツマミ4
A#-2 B-2 C-1 C#-1 CC01 CC02 CC03 CC04
となっています。
いまどきのシンセサイザーやDTM / DAWソフトは各情報の変換は容易なのでこれでも問題無いのですが、古い機材だと受ける情報は固定の物も多いので、Dm9 Recordsに相談したところ、現在のGeneral MIDI以降の一般的なMIDI CC数値へ変更したプログラムを用意していただきました。
  • ココで配布しているK4B4用プログラムはDm9 Recordsのご厚意により許可をいただいています。
  • ただし、その後のハードウェアの変更改良などにより将来に渡って動作するとは限りません。
  • これは2013年度初旬ころに作成していただいたプログラムです。
  • 併せて、このプログラムによる何らかの機器故障などによる不具合等はDm9 Recordsや私への責を問うことはご遠慮ください。
変更プログラムの相違点
ボタン1 ボタン2 ボタン3 ボタン4 ツマミ1 ツマミ2 ツマミ3 ツマミ4
A#-2 B-2 C-1 C#-1 CC76 CC77 CC74 CC71
  Vibrato Rate Vibrato Depth Brighteness Harmonic Content
いわゆるGM標準の LFO周期=CC76 LFOデプス=CC77 カットオフフリケンシー=CC74 レぞナンス=CC71に変更してもらっています。
ダウンロードは以下URLからできます。

k4b4_custom.zip(6.09KB)

2013 My Room
このK4B4の良いところは何と言っても、“圧倒的なコンパクトさ”です。
これでその他のアイテムと並べても机の上はこのとおりのオモチャ箱になりました。

2013年4月4日木曜日

KORG DSS-1 リペア:液晶バックライト交換

リペアというか掃除がメインなKORG DSS-1復活への道ですが、今回は確認するたびに視線をチラチラと変えないと文字を読み取ることができない液晶バックライトの交換です。

ちなみに液晶自体は発光するものでは無く、液晶パーツのガラス面と基盤の間に差し込まれた発行する板=ELシートが発行して、文字などを視認できる明るさになります。

このELシートも25年前と現在では明るさの経年劣化への耐久性やそもそもの“明るさ”も格段に良くなっていますのでわりと簡単にできるバックライト交換はオススメな休日の暇つぶしです。

超デカEL発光パネル・専用インバータセット(白色) 購入したのは秋月電子通商の
超デカEL発光パネル・専用インバータセット(白色)
http://akizukidenshi.com/catalog/
です。(商品名変更やセット変更でページが度々変わりますのでカタログトップから探してください)

ELはプラスチックフィルムみたいな感じで熱に弱く配線のハンダ付けは無理なので、最初から端子を圧着しているこれは便利です。

何度となくやっているのでサクッとトップパネルを開けて液晶位置を確認すると、KORG DSS-1は液晶部分も独立した基盤で簡単に外せます。
KORG DSS-1 液晶ユニット
撮影のためにこの状態で電源を入れてみましたが、やはり薄らと視線の角度を変えれば文字が見える程度です。
液晶ユニットの隙間に透明なフィルムの端が出ているのが確認できますので、直でハンダ付けしてある部分を切断してフィルム=ELシートをひっぱり出します。
特に何かで留めているわけでは無いので簡単に取り出せます。
KORG DSS-1 ELシートを引っ張り出す
超デカEL発光パネル・専用インバータセット(白色) ELシートはカッターで切ってもOKなので旧ELシートと同じ大きさにカットします。
ただし、やはり昔の液晶サイズで小さいので眩しく輝くほどの明るさは期待できない大きさです。

と、仮組みして発光テストをしながら思ったのは、

いまどきのカラーなELシートにすれば良かった・・・

です。
白色って液晶のあの薄いうぐいす色のままで発光してもやや白いかな?程度です。
そこで、赤い半透明のアクリル板を本体側の透明カバー部にテープで留めてみました。
KORG DSS-1 新しいELバックライトシートを装着
ELバックライトシートは旧来と同じく本体にはんだ付けします。
早速スイッチオン。

・・・夜間や暗い部屋では赤くてカッコよくてしっかりと文字も見えるのですが昼間はとても見づらいです。
やはりELシートが小さすぎて発光面積は少なすぎるのか、昔の機種ゆえにELシートを発光させるインバーターがそれほど高出力ではないのか、とにかく残念な結果になりました。
KORG DSS-1 新しいELバックライトシートを装着
赤いアクリル板を外して、再度、白状態で夜間に撮影してみました。
KORG DSS-1 新しいELバックライトシートを装着
このとおり、しっかりと明るく文字もくっきりと視認できます。ちなみに昼間でも視線を気にすることなくしっかりと文字を確認できるようになりました。

2013年4月2日火曜日

KORG DSS-1 リペア:接点復活

筐体と鍵盤の清掃が終わり、残るは液晶バックライトの交換と2DDフロッピーディスクドライブの今どきメモリーディスクへの換装なのですが、このKORG DSS-1は本体メモリーが256KB(12bit/48KHz/MONOで約5.5秒サンプリング)しか無く、フロッピー1枚で本体3回分のデーターを保存できるために当面はこのまま使用することになりそうです。
KORG DSS-1
ちなみにフロッピーディスクのドライブとディスクの耐久性はすごく高く、ドライブもたまに動かせば故障率はかなり低く、ディスクも磁力が強い機器に近づけなければという条件がありますが、CDやUSBメモリーなどよりずっと長持ちでハードディスクにも劣らないほどの長期保存メディアなのです。

となると、液晶バックライトの交換ですが、その前に、ボリュームスライダーからのガリとデータースライダーの数値飛びを改善したいと思います。
こういう部分って、弾くことに専念しているときに少しでも関係が無い部分で躓くとイライラしてしまう性格なのでさっさとやってしまうことにします。
KORG DSS-1
古いシンセはトップパネルが蝶番で簡単に開くのでリペアや清掃のときは楽です。
前回に引き続きの使用する小道具たち。

レック株式会社 水の激落ちくん アルカリ電解水100%で基盤の洗浄にも使えるし、当然プラスチックや塗装を痛める成分はありません。
何よりも某泡系洗浄剤よりもよく汚れが落ちます。

レック株式会社 水の激落ちくん
http://www.lecinc.co.jp/mizunogekiochi/
TAMIYA セラグリスHG こちらもプラスチックを溶解してしまう成分が入っていないスライダーやノブなどのプラスチックパーツが使われている部品や鍵盤などに使えるいわゆるボロンナイトライドグリス

TAMIYA セラグリスHG(TAMIYAショップページ)
http://tamiyashop.jp/shop/product_info.php?products_id=87099
サンハヤト株式会社 ニューポリコールキング PJR-S120 接点復活剤は色々あるのですが、今まで色々と使ってきて“その後”どれだけ長持ちするかで最近はこれです。
接点の汚れを落とすだけなら各社各製品に対して効果の違いは無いと思うのですが、その後の接点保護力が個人的には一番長持ちしているのではないかと思っています。2年前に洗浄したロータリーポッドがいまだにスムーズに動いています。

サンハヤト株式会社 ニューポリコールキング PJR-S120
http://www.sunhayato.co.jp/products/details.php?u=1387&id=01031
KORG DSS-1
こういう作業の時は昔のシンセはバラすのが楽です。基盤も各パーツごとに分かれていたりで「ああ、ここがアレか」と一目で理解できます。

そんなわけで、スライダーやスイッチの基板を本体から外し、接点復活王を一吹きして10回程度スライダーを動かします。
タクトスイッチ類は全く正常に機能しているので今回は接点復活はしません。
その後、セラグリスをたっぷりと注入。
KORG DSS-1
ギシギシというかガスガスというか金属と基盤がこすれた嫌な音と、何よりもボリュームスライダーを動かしたときのガリと、データースライダーの数値飛びがすっかり改善されました。