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2013年9月25日水曜日

Access Virus TI2 Polar

関連リンク
メーカー :
 Access Music
製品ページ: Access Music | Virus TI2 series feature overview
代理店 :
 KID(KORG Import Division)
製品ページ: access | Virus TI : 概要
自分史の中でも一番長くシリーズモノとして購入してきたシンセサイザーがAccess MusicのVirusシリーズで、b、Indigo2(c)、Powercore版と買い続け、そしてTI2 Polar(正しくはTI Polarらしいのですが、初期Polarとは外観と性能が多少異なるので日本国内では2と呼ばれています)です。

Powercore版を導入した時にDAWとの親和性とノイズレスな便利さに「もうVirusのハードは不要かなぁ」と感じていたのですが、自宅のセットアップの見た目をコンパクトにしたかったことと、そろそろVirus TIの後継機が発表されるのではないか?的な最後のディスカウント状態、併せて代理店がKORGになったことでマニュアルやサポートの充実が望める。etcな個人的な好条件だったので発売から数年が経ちましたが新品での購入です。

TIシリーズは、TI=Total Integrationとの事で、すごく簡単に言いなおせば、「DAWの中で外部DSPとしてまるでソフトシンセのように使えるよ。」がメインの機能です。
Access Virus TI Polar
オーディオケーブルを使用しなくても、USB接続にてMIDIとUSB-AUDIOを介してのサウンド出力が可能になっており、当然、DAW上でのオフラインバウンス(フリーズトラック)という録音操作無しでのオーディオファイル化が可能になっています。

Access Virus TI Polar 通常の録音とどう違うのか?ということについては、大まかに言えば、録音によるレイテンシーを自動補正するので遅延が無くタイミングがピッタリな事と、“MIDI演奏データー→Virus TI内でサウンドをオーディオファイル化→USBにてパソコンへ”という流れでアンプ、マイクプリを通さないので余計なノイズが入らない事です。

ただし、Virus TI2の場合、S/PDIF出力でも同様ですが、ボリュームポットでの音量可変が可能ですので、Virus内アンプを通してからデジタル化しているようです。 それでも前Virus Cシリーズに比べると格段に機器ノイズは小さくなっています。
このあたりは、“その個体アンプでの出力サウンド込み”が“Virusの音”という考え方なのでしょう。

サウンドの方は、個人的にはVirus Cシリーズでシンセサイザーの構成は完成されたものになったと思います。素のサウンドキャラクター、操作方法などはCシリーズもTIシリーズも大きく変わったところはありません。
TIシリーズはCシリーズに追加でHyper SAWやWave Tableなどの基本波形の追加とエフェクト部などにアンプモデリング的なキャラクター設定などが追加されており、Cシリーズの流れを汲みつつ、Virusらしくない音も作ることが可能になったアナログモデリングシンセサイザーの完成系といったモノに仕上がっています。

外観、重量(笑)は従来のVirusシリーズと同様で、鍵盤と本体の隙間、各パーツの“合い”、デザインなどなど、全てが妥協無きAccess社のシンセサイザーらしい出来栄えです。
Access Virus TI Polar
Access Virus TI Polar現時点で確かにDAWとの連携は他の多々なシンセサイザーより一つも二つも抜きんでていますが、相当強化されたとはいえ、より多くのサウンドを重ねたいわゆるユニゾンサウンドでは発音数が足りないことも多い(モノによっては3-4和音になります)ので、次期シリーズはDSPの更なる強化か、違った方向性に行くのか、フィルターなどにリアルアナログを搭載するのかなどなどが予想されます。

双璧を成すClavia Nordシリーズと、このAccsess Music Virusシリーズほど世界に認められたアナログモデリングは他にはありませんので、これからもずっと使い続けていきたいと思います。

デモ音源はAccess Musicサイトにて聴くことができます(Access Music | Virus TI2 series feature overview

オマケでファイルサイズは大きめですが、歴代37鍵シリーズの画像を並べてみました。(ブラックエディションを除くノーマルカラーのみ)
Access Virusシリーズ

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